離婚届が突きつけられた!? 誤解、陰謀、そして新たな任務…愛と正義の狭間で揺れるふたりの物語が、次なる局面へ突入！
Contents
玉面桃花～福を呼ぶ契約結婚～ 第13話 あらすじ：離婚届の衝撃とすれ違う心（ネタバレあり）
月明かりの下、許清嘉は手にした贈り物を見つめ、深いため息をついた。胡嬌との関係を修復したい一心で選んだ品だったが、果たして彼女の心に届くだろうか。意を決して胡嬌のもとへ向かった彼は、精一杯の想いを込めてそれを差し出した。しかし、胡嬌の表情は曇る。彼女の脳裏に浮かぶのは、最近目にした許清嘉と玉娘の親しげな姿だった。
「……玉娘と、仲が良いのですね。」
胡嬌の声はどこか硬い。許清嘉が何かを言いかけた瞬間、彼女はその場を立ち去った。胸の奥がざわめくままに街を彷徨い、冷たい夜風にさらされながらも、どうしても許清嘉の言葉を信じることができなかった。
そんな胡嬌の様子を見かねた玉娘は、直接彼女に会うことを決意する。
「誤解です。許清嘉様の気持ちは、あなたに向いています。」
玉娘の言葉が、胡嬌の固く閉ざされた心にそっと触れる。そうしてようやく、二人は互いに向き合い、歩み寄ることができた。
一方、その頃、高正は密かにある計画を練っていた。帳簿を手に入れなければならない。しかし、それは簡単なことではなかった。許清嘉と胡嬌にも相談し、策を講じた結果、胡嬌が楊主簿の妻のもとへ出向くことになる。だが、それは予想以上に危険な賭けだった。
そんな中、許清嘉は帳簿を求めて動き出すが、思いがけない事態に巻き込まれる。黒ずくめの男たちが現れ、一瞬の隙を突いて逃げ去ってしまう。その影に潜む何かを察しながらも、許清嘉は未だ真実の核心には辿り着けない。
そして、さらなる波乱が訪れる。朱県令が胡嬌と許清嘉の前に現れ、一枚の書類を差し出した。
「これは、あなた方の離婚書だ。」
驚愕する二人。だが、それは本当に真実なのか??？
幾重にも絡み合う誤解と真実。その狭間で、許清嘉と胡嬌の運命は、今なお揺れ動いていた。
＼ここがポイント！／
- 玉娘の言葉が胡嬌の心を揺さぶり、関係修復の糸口に
- 胡嬌が帳簿奪取作戦に加わり、危険な駆け引きが始まる
玉面桃花～福を呼ぶ契約結婚～ 第14話 あらすじ：帳簿奪還と正義の決断
許清嘉は密かに帳簿を手に入れた。朱県令を欺き、ついに掴んだ証拠――それは、彼の不正を暴く鍵だった。しかし、その内容はただの収支記録ではなく、金の流れを克明に記した詳細なものだった。許清嘉は慎重に書き写していたが、その場面を偶然見た胡嬌は、帳簿の異常な精密さを理解する。なぜ彼はここまで細かく記録するのか？その意図に疑念を抱き始める。
一方、崔五郎は兵営へ戻り、父・崔泰に事の詳細を報告した。事態はすでに単なる金の問題ではなく、県令という権力を持つ者の不正に関わる重大な問題へと発展していた。崔泰は静かに話を聞きながら、慎重に判断を下す。
そんな中、朱県令が動く。彼は許清嘉が帳簿を手に入れたことを察知し、すぐさま捕縛を命じた。あっという間に身柄を拘束され、牢へと押し込められる許清嘉。彼は悟った――自分はここから逃げられない。だが、それでも帳簿を守らなければならない。彼は崔五郎に帳簿を託し、胡嬌を逃がすよう頼む。「彼女は、私よりも守るべき存在だ」――その一言に、彼の覚悟が込められていた。
胡嬌は涙をこらえながら決意する。自分がただ助けを待つだけの存在であってはならない。彼女は自らの足で崔泰の兵営へと向かうことを決めた。許清嘉を救うためには、確かな力が必要だった。崔泰ならば、この状況を変えられるかもしれない。彼のもとへ駆け込んだ胡嬌は、震える声で訴えた。「お願いです、許清嘉を助けてください！」
崔泰は帳簿と胡嬌の証言を確認し、ついに決断する。「朱県令を逮捕する」――その言葉が響いた瞬間、戦いの幕が上がった。そして、崔五郎が動く。兵たちを率い、朱県令のもとへ向かうと、彼を正式に逮捕。ついに許清嘉は解放され、胡嬌のもとへと戻った。
裏切りと陰謀が渦巻く中、それぞれが信じる正義のために動いた第14話。許清嘉の覚悟、胡嬌の行動力、そして崔泰の決断が、物語を大きく前進させた。だが、これはまだ始まりにすぎない。彼らの戦いは、まだ続く――。
＼注目ポイントはこちら！／
- 許清嘉が手に入れた帳簿に隠された朱県令の不正
- 崔泰も動き出し、不正追及が本格化する兆し
玉面桃花～福を呼ぶ契約結婚～ 第15話 あらすじ：上庸で始まる新たな試練
寧王の屋敷を静かに去る賈継栄の背中には、重く沈んだ影が落ちていた。どれほど尽くしても、寧王の心は彼女には向かない。彼の目には、過去の恋の残像が色濃く焼き付いていた。愛を得られぬまま実家へ戻る道すがら、賈継栄は自らに問いかける――彼女にとって、寧王との婚姻とは一体何だったのか、と。
一方、朝廷の意向により、高正は上庸へと派遣されることになった。許清嘉の安全を確保するためだ。許清嘉は賈丞相の娘との縁談を断ったことで、政治的に微妙な立場にある。高正は剣を腰に差しながら、ふと胸の奥に生じる感情に気づく。これは単なる忠義か、それとも友としての思いか。
上庸に着いた許清嘉は、思わぬ重責を負うことになる。後任者が来るまで、県令の職務を代行するのだ。科挙の才を認められた結果ではあるが、彼にとっては想像以上の試練だった。財政難に苦しむ上庸の民を前に、彼は深いため息をつく。責任の重さに押しつぶされそうになりながらも、彼は誓った――自らの手で、この地を立て直すと。
そんな彼のもとへ、突然の報せが入る。なんと寧王が、彼の自宅に滞在するというのだ。上庸の財政は赤字であり、豪華な屋敷に宿を取る余裕はない。だが、それだけではない。寧王は許清嘉を試しているのかもしれない、と彼は勘ぐる。緊張の中、彼は屋敷の門を開けた。
そして、もうひとつ許清嘉を悩ませる出来事があった。胡嬌と寧王の間に漂う、微妙な空気――。寧王が彼女に向ける眼差しに、許清嘉は不安を覚えた。嫉妬という感情が、胸の奥からじわじわと湧き上がる。胡嬌に対して、許清嘉は何を求めているのか？ 彼自身、まだ答えを見つけられずにいた。
交錯する思い、揺れる感情。上庸という新たな舞台で、彼らの運命はさらに複雑に絡み合っていく――。
＼この回の見どころ！／
- 賈継栄の心の葛藤と寧王への断ち切れぬ思い
- 上庸に赴任した許清嘉と彼を取り巻く新たな試練
玉面桃花～福を呼ぶ契約結婚～ 第16話 あらすじ：募る想いと学堂再建の夢
許清嘉は県令代理としての職務に追われ、朝から晩まで公務に没頭していた。しかし、地元の人々との距離は縮まらず、施策もうまく進まない。そんな彼を支えたいと願う胡嬌は、「地元の人を主簿に任命するのはどう？」と提案する。最初は考え込んでいた許清嘉だったが、その言葉に納得し、新たな主簿を迎え入れることを決める。
そんなある夜、偶然にも二人は同じベッドで眠ることになる。胡嬌は鼓動の高鳴りを抑えきれず、恥ずかしさのあまり思わず許清嘉にしがみつく。しかし、彼はぐっすり眠っていて、胡嬌の変化に気づくことはなかった。この瞬間、彼女の心の奥底で芽生えつつあった感情が、よりはっきりとした形を取り始める。
胡嬌の悩みは玉春楼の玉娘に相談することで、思わぬ方向へと進む。玉娘は、「許清嘉を誘惑するなら詩を詠むのがいいわ」と大胆なアドバイスを授ける。胡嬌は半信半疑ながらも、その言葉を胸に刻む。しかし、肝心の許清嘉は公務に追われてばかりで、彼女の努力に気づくことはなく、胡嬌は軽くため息をついた。
そんな中、許清嘉が抱える深刻な問題が明らかになる。彼の学堂建設計画は、資金不足という大きな壁にぶつかっていたのだ。「私が何とかするわ」と力強く宣言する胡嬌。その瞳には迷いがなかった。
胡嬌は玉春楼での作戦を決行し、街の富豪たちを巧みに説得して寄付を募る。その結果、目標額を超える2000両以上が集まり、学堂建設の資金が確保される。胡嬌の行動力と機転の良さが、再び人々の心を動かした瞬間だった。
こうして、許清嘉と胡嬌の距離はさらに縮まり、互いを支え合う関係へと一歩近づいた。公務に追われる夫と、それを支えながらも自らの役割を見つけていく妻――二人の物語は、困難の中でも確かに進んでいた。
＼見逃せないポイント！／
- 胡嬌の提案が上庸の行政に新たな風を吹き込む
- 胡嬌の機転で学堂建設資金を集める大成功
感想
第13話から第16話にかけて、物語は一気に加速。誤解から始まるすれ違い、離婚という衝撃展開を経て、二人の絆が試されていく過程は見ごたえたっぷり。帳簿を巡る陰謀と、許清嘉の覚悟、胡嬌の行動力が光る第14話では、物語の核心に一歩近づいた実感が。
さらに舞台は上庸へ――任務と責任に追われながらも、お互いを想う気持ちは日に日に強くなっていく。特に第16話、胡嬌が自ら動いて資金を集める姿には思わず胸が熱くなった。恋と政治、どちらにも本気で向き合うふたりの姿が眩しい数話だった。
